20代前半のころ、連日の激務からの休みの前日、久しぶりに友人と集まる予定でした。
疲れてはいましたが、眠気などはなく久しぶりに集まれることを楽しみに仕事終わりに夜の高速を約80キロで走行していました。
車はTOYOTAのPASSOに乗っていて、もともとスピードを出すタイプではなく、夜の暗さも怖かったので安全第一を心がけたつもりでいました。
高速に乗って次のインターまでの5分ほどの間の出来事でした。
ほとんど走行している車はいなくて、わたし1人のような状態だったので何となく山沿いの左側車線ではなく、右側の車線を走行していたところ、
突然、道の真ん中にとっても大きなブルーシートが落ちていました。
それはペタンと薄く落ちている感じではなくて、明らかに中に何か包まれているような大きなかたまりのようでした。
とっさの判断でわたしは、これは踏んでいける物じゃない。
踏んだらすごい衝撃か、むしろぶつかる!と思い、慌ててハンドルを左にきりました。
右はガードレールのある崖、左はガードレールのある山といった状況でしたが、右側車線を走行していたわたしは、なんとか左にきれば避けられる!と判断したのだと思います。
記憶はそのあたりが最後で、次に目を覚ました時はちょうど救急車の中に入るくらいのところで、救急隊の人に見つけたスマホをお腹にのせてもらって、大きな声をかけられていました。
わたしはハンドルをきりすぎて、そのまま1回転して逆さまで山のすぐとなりに転がった車の中から救助されていました。
わたしは車を見ていませんが、すごい状態だったようでもちろん廃車です。
そのまま救急車で最寄りの病院に搬送していただき、レントゲンなどのを撮ってもらいましたが奇跡的に大きなケガは無く、ガラスが飛んでできた切り傷とアゴを打ったようで軽い打撲という診断でした。
その後の治療もとくに通う必要もなかったのですが、しばらくアゴが痛かったので食事が少し不便で、硬いものを避けていたくらいです。
あとは、耳の中からたくさんガラスが出てきましたが、大きな傷も無く聴こえにも問題ありません。
整骨院を利用することも無く、数日は精神的なショックで仕事を休みましたがすぐに復帰しました。
後で聞いたところ、わたしの数分前に現場を走行していた車の方が高速道路の警ら隊にブルーシートの存在を伝えていて、撤去にきた警ら隊が、転がっていた私の車を発見してくれたそうです。
幸運なことに何の後遺症もなく元気に生きていますが、転がった先が違う場所だったら・・・他の車両を巻き込んでいたら・・・と想像すると今でも恐ろしいです。
事故のあとは、何か落下物を発見したら落ちついて避けるということは、わたし自身もわたしの身近な人達にも教訓となっています。
今後も注意を怠らず、ゆとりを持った安全運転をしていきたいと思います。
そしてわたしも高速道路で何か危険な落下物を見つけた時は、すぐに連絡をしてこのような事故に遭う方がいないようにと願っています。