バイクで単独転倒事故。右の中指が曲がらなくなりました。


それは私の単独事故でした。スズキのグラストラッカーという250ccのバイクを運転して、自宅から少し離れたショッピングセンターまで買い物に行く途中で起きました。前を走っていた車が横断歩道の手前で一時停車したのです。それに私は気が付くのが少し遅れて、急ブレーキをかけてしまいました。

バイクでの急ブレーキはとても危険です。後輪がロックしてしまい、私はそのまま転倒したのです。幸いな事に、前の車や通行人と接触することはなく、私の単独事故で済みました。でも、それなりに速度が出ていたので、右手のグローブは破れ、指からはかなりの血が出ていました。しばらくすると、右手だけでなく、いろいろなところが痛みます。かろうじて、バイクは走ることが出来たので、とりあえず、私は一旦、自宅に帰り、損害状況を確認しました。体は脇腹、右手、そして右膝がかなり痛みます。バイクは右のブレーキレバーが少し欠損しましたが、特に大きなダメージはありません。そうこうしているうちに体の痛みはズキズキと酷くなりだしたので、それから急いで自宅近くの整形外科に向かったのです。

診断の結果は、右の肋骨2本骨折、そして右中指の挫傷との事。その診断を受け、私の治療が始まりました。最初は骨折の方が重症かなと思っていたのですが、実際には骨折は2週間ほどですっかり治ったのです。でも、私の予想とは逆に治療が長くなったのは右手中指の挫傷です。中指は第二関節からくの字に曲がり、完全に伸ばす事が出来ません。医師の診断により、向こう半年ほどは週イチペースでリバビリが必要という事になりました。

週イチの診察と同じペースでのリハビリは思いのほか、辛かったですね。とにかく、自分の思うように右手の中指のケガは治りません。日常生活でも支障をきたすようになりました。私はサラリーマンでデスクでの仕事が多かったのですが、右手中指が曲がらないせいで、パソコンが思うように打てなくなってしまったのです。パソコンのキーの反発力が強いボードでは、右手の痛みのせいできちんと操作する事が出来ません。仕方ないので、私は自分でキーの打ち込みの浅いパソコンのキーボードを自前で買って来て、それを使って仕事をするようになりました。

リハビリは理学療養士の方による、右中指のストレッチ、そしてマッサージが主という感じです。リハビリを受けた時は、右中指は割と伸びるようになったのですが、それでも時間が経つと曲がったままで真っ直ぐ伸びないようになってしまいます。そんなリハビリを続けていると、医師から受傷より半年が経ったので、そろそろ症状固定、つまり治療打ち切りを言い渡されました。

結局、私の右手中指は真っ直ぐ伸びる事はありませんでした。真っ直ぐ伸びない指でしたが、後遺障害においてはその程度は浅い事が理由で、認定はおりませんでした。でも、治療を終えてかなり時間が経った今でも日によっては右手中指はズキズキと痛んだりします。

幸いな事に、治療にあたっては、自動車保険で補償をしっかりと受ける事が出来ました。治療費用はもちろん、その間の通院のために休んだ日における休業補償も保険からおりました。少し驚いたのは、単独事故ではありましたが、私の自動車保険から慰謝料相当分の補償も払ってもらえ、費用の部分では十分すぎると感じた位です。

事故から半年ほどで、それ以上の治療は効果がないという事で医師から症状固定を言い渡され、治療は終わりました。けれども私の右手中指はまだ痛みが続いています。仕事でもパソコンなどの操作は痛みで支障が生じています。私は今、50代半ばなのですが、年齢を重ねるとこの痛みは酷くなるのではと思っています。なので、症状が悪化しないよう、日頃から自分で指の筋を伸ばすようなストレッチをしたり、時間がある時は自宅近くの温泉に行き、温浴で指のケアをするようにしています。

まさか自分が交通事故に遭うなんて・・・。これが率直な感想です。事故としてはそれほど大きくはないものだと思いますが、それでも右手中指が自分の思うようにはならず、日常生活で支障をきたしています。もう同じような目には遭いたくないですね。なので、これからはこのような事故を起こさぬよう、バイクはもちろんですが車の運転、そして道路を歩行している時も十分に注意を払おうと思っています。


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